小さな会場で、皆さまと、より近い距離で語りたいとの願いが実現でき嬉しく思っております。汐留は東京湾の淵で、太平洋に続きます。
小さな清らかな思いの、雫の集まりが、流れとなって海に、今日の思いがこの湾から波間に乗って運ばれるかも知れないと、とりとめのない空想を描いて、この場所を決めました。
皆さまと私の体験した環境と時間は遥かに違い、果たして同時限で感じて頂けるかが不安でした。
しかし、皆さまとお会いして、ほっと致しました。
いつか、何か人生で究極の事に、想像もしなかった事に巡り合った時に、ささやかな私の体験と心境を思い出して頂くことがあるかも知れないと、その時にきっと、小さな、小さな勇気を渡して差し上げられたとしたら、幸せです。
心から、皆さまのご臨席を謝して、御礼を申し上げます。
今頃、メモリアルに立つ、まめなしの木は夏の陽ざしの下で、そよいでいましょう。再会を楽しみにしております。
2016年 夏
遠藤明子