the scent of Jasmine ~ Akiko Endo Essay Blog

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1.15.2010

活動レポート

第1回 AWEC アジア女性経済会議



 2009年11月10日、横浜シンポジアにて第1回アジア女性経済会議が行われました。
遠藤明子氏はパネリストとしてこの会議に参加しました。

<ホームページ>

<当日のProgram>

遠藤明子氏はパネリスト・プレゼンテーション、パネルディスカッションに参加しました。

<13:50~パネリスト・プレゼンテーション>

テーマ:欧米発バブル後のアジア各国の経済と消費
各地域担当のパネラーの中で、遠藤氏はニューヨーク・東南アジアの消費トレンドの動向についてスピーチを行いました。



(発表内容) 
 当時、私にとって、その参考となるビジネス、その、いわゆるロールモデルという方、女性の中に居なかったわけですね。ただ、このDianeとの出会いはですね、私にとって大きな転機になりました。ですから、人との出会いというものは、こうして槇さん、事務局長からお話を頂いて、こうしてこう参加させていただきながらですね、「出会う」ということはすごく大事な事だと、やはり1つの自分のマインドをチェンジしたり、それから生き方もね、変わってきますね。そこに1つのビジネスルールも生まれてくるわけですけども、あの、私はこの自分の中に彼女の一言だけちょっと、今日会場にいらした方に、もっと近い人と人とのふれあいの中で、どう女性が、その、意識改革出来たかという一節をちょっと読ませていただきたいんですけども、これは私の著書の中にこれ、ちょっと、受付に置いてありますので宣伝するわけではございませんけども、ご興味がありましたらどうぞご一読いただければありがたく思います。
 で、彼女はまさに自立した女性と呼ぶにふさわしい女性だったと印象が語ってあります。で、70年ですよね、私は彼女にこう尋ねました。「自立した女性とはどういう女性を言いますか?」って。Dianeはすぐに、即答しましたね。「自分で責任を持って決断できる女性です」と。一言で答えて、私は若干、この当時、24歳で独立しまして、自分の会社を立ち上げましたので、非常にインパクトのある言葉でした。この決断”decision”っていう一言が実に明確な答えとして私の心を捕えました。すなわち、自分の道は自分の責任において、選択された道であり、誰が決めたものでもなかったということで、私はそこで感を深くして、彼女のブランドのプロモーションにあたったわけですけども。
 もちろん、成長マーケットとしてアジアは大事ですけども、開発は安全をまず第一に、また人と人との信頼というものを築きながら、ラボとの技術革新ということを常に努めながら、進めていきたいというのが私の信条でございます。「実際にじゃあ今のマーケットはどういうふうな状況ですか、将来性はあるか」と、質問がありまして、私はアメリカに27年住んでいますが、やはり、いちばん何か感性として通じ合うのがいちばん強かったと思います。ですから、ビジネスマインドも今、組んでいるラボとは非常にしっくり行っておりまして、そこで、アジアというところが、私が帰するところ、帰るところなんだということも感じておりまして。
 これはカンボジアの初めて出来たショッピングセンターなんですね。いちばん最初に出来たショッピングセンターでこれは2004年に出来たショッピングセンターですが、1階に全部、コスメティックフロアになってました。でも外に出ると現実は、やはりまだ経済格差もあるし、まだ貧困というものは現実にあるわけです。でも、みんなは食べる物をsaveしても1本の口紅が欲しいという。それは戦後の日本と変わらないと思うんですけれども、やはりそうした実情がありまして、やはり女性心理というものを手繰り寄せていけば、やはりこのコスメティック市場及びこうしたヘルス&ビューティーの市場というのはまだまだ将来性があるのではないかと思います。

<14:45~パネルディスカッション>

テーマ:グローバル経済を牽引する新興国の消費動向
90分のパネルディスカッションで遠藤氏はモデレータの方の「マーケティングの世界でアジアと欧米との違いを具体的にお願いします」との質問に答えています。


<当日のパネルディスカッションの様子を取材した新聞記事>
毎日新聞「アジア女性経済会議」(2009.11.30)

(モデレーター)
国内の消費者が当然と思っている、まじめなサービスは日本の最大のセールスポイントですね。ところで欧米とマーケティング手法で違いはありますか。

(遠藤氏)
感性重視の欧州と違い、米国は実利的。ことにリスクの高いファッション産業では実践的なマーケティング戦略が生み出されてきました。市場動向、販売実績、天候、デモクラフィックデータの集積がマーケティング戦略を支えています。アジアでは、米国から学んだ実利的マーケティングとアジアの文化のエスプリを融合させた独自のビジネスモデルを構築していくべきですよね。

TOPIC:モノだけでなく余暇市場も
(遠藤氏)
成熟社会はモノじゃないですね。精神性を高める市場がアジアで注目されています。中国のクロスステッチ・ブームの話はなるほどと思いました。

TOPIC:情報網、人脈で女性優位
(モデレーター)
最後に消費が幸せにつながるため、生産者らが配慮すべき点は?

(遠藤氏)
自らが1人の生活者、消費者であることの認識が大事ではないかと思います。生活者の情報を吸い上げて潜在的なニーズもつかめる。理論は後からついてきます。情報ネットワークを持つ女性を資産として捉える観点で求められているものを提供できます。精神的充足が重んじられるなか、日本やアジアの女性が持っている誠実さや思いやり、細やかさが今まで以上に欠かせません。

毎日新聞「アジア女性経済会議」(2009.11.30)より

<Reception Photo>